新潟県中越沖地震から5日目。被災地では道路の復旧が進んでいるものの、車が集中して作業用車両が思うように動けない状態となっている。週末にはさらに激しい渋滞が予想されるため、災害本部では市街地への車両乗り入れの自粛を求めている。20日、一部の避難所にアメリカ政府から送られたクーラーが設置され、涼を取るための氷も運び込まれた。
しかし、中心部から離れた避難所には、いまだに風呂も扇風機もなく、場所によって差が大きくなっている。被災地の雨は22日まで続く見込みで、家屋の倒壊や新たな土砂災害も予想されることから、被災地は不安な週末を迎えることになる。
なぜ、せっかくの救援物資が倉庫に眠ってしまったり、平等に配布することができなかったりという状態になってしまうのか?
放送の中の「日本は、ロジスティック能力が弱い、今回の地震における救援の対応もその例の一つである」というコメントが気になって調べてみました。
○ロジスティック=資源や物流を効率的に管理するシステム(光辞林)
兵庫県災害医療センターのホームページに、イランバム地震の時の救援医療チーム活動報告が掲載されていました。
(2003年12月26日、イラン南東部の都市バムを中心に発生したM6.5の地震)
以下抜粋
アメリカを例にとると、医師7名・看護師13名に対して、総勢200名という大型のチームが派遣された。大半はロジスティック・アドミニストレーション担当である。このようにロジスティック能力が緊急援助の成否の鍵を握る。JMTDR(国際救急医療チーム)も今回の派遣では格段にロジスティック能力が高まり、医療スタッフはほとんど医療活動に専念できた。
ボランティアベースの救急医学専門家や災害出動経験者を豊富に有し、研究・訓練が行き届き、資機材もよく整備されていても、ロジスティック能力が劣っていると全てが無駄になってしまう。無駄になるだけならまだ良いが、場合によっては状況を悪化させ、助けることができるはずの命を亡くす結果となってしまうこともある。
大事なもの(医療の場合は、医師や看護師、医療器具等。今回の場合は救援物資やボランティア)を活かす為には、それを上回る多くの影の存在(ロジスティック担当者)が必要だということですね。
行政は勿論、災害VCのスタッフというのはロジスティック担当者になるわけですから、そのロジスティック能力が緊急援助の成否の鍵を握るなんて言われると責任重大!
ということで、ロジスティックの元となるマニュアル作り、気合入れましょう!